八百萬神

稲荷信仰

2023-06-01

稲荷神の始原は稲、養蚕、食物の神であるが、中世から商工業が盛んになると、生産や商業の神ともなった。そのまま稲荷神の姿であるという生業即実相の思想によるもので、そこに稲荷信仰の救済の原理もあり、ひいては日本の伝統的な労働神聖の源泉をみいだすことができる。